日本の陶磁研究は、これまで古陶磁や茶陶、そして中国陶磁を中心とする東洋陶磁の研究が主になされてきました。時代的にも前近代が中心で、近代以降の研究はほとんどなされていませんでした。
しかし、昨今近代陶磁研究の重要性が叫ばれつつあります。何故なら、近代は輸出の開始により輸出用陶磁器が新たに開発されたり、西洋技術の導入などにより窯業技術の近代化や大量生産化が進むなどの変革がなされたことにより、前代までとは全く異なった陶磁器が生産されていったからです。そして、美術的、技術的にも高いレベルのものが数多く生産されていくこととなりました。
このように近代は、日本窯業史上、重要な位置付けをされる時代であったのです。また、海外からの里帰り品が多くなってきたことにより、陶磁の実情が目に見えてくるようになってきました。しかしながら、まだまだ情報不足であり、総合的な調査・研究を行うことが求められています。
そのため、この研究会では、江戸時代末期・明治時代以降の近代における陶磁器について、国内の陶磁器にとどまらず、海外の陶磁器や、日本と諸外国との関係(影響と受容)について、グローバルな見地にたって調査・研究を行いたいと考えております。そして、会員の交流と発表の場となることで、近代陶磁史の確 立に寄与できればとも考えております。また、歴史だけでなく、生活、文化、経済、技術などの様々な視点からアプローチしていくことによって、幅広く情報を公開していきたいと考えております。
68名(2023年4月現在)
愛知県・岐阜県・石川県・富山県・福井県・三重県・東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県・群馬県・千葉県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・島根県・愛媛県・福岡県・佐賀県・鹿児島県ほか
①研究報告 隔月
②研究会通信の発行
③会報『近代陶磁』の発行
④その他
顧 問 | 高木典利
顧 問 | 仲野泰裕
会 長 | 服部文孝
副会長 | 佐藤一信
幹事長 | 立花 昭
副幹事長 | 伊藤かおり
幹 事 | 大槻倫子
幹 事 | 佐久間真子
幹 事 | 長井千春
幹 事 | 宮田昌俊
幹 事 | 森 仁史
幹 事 | 山口万理佳
監 事 | 岩井 理
〒507-0814
岐阜県多治見市市之倉町8丁目185
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